心拍が確認できなくて

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9週目後半から、もともと軽かったつわりが、さらに感じられなくなっていました。

少し不安に感じ、2週間ごとの検診まで数日あったのですが、受診することにしました。

 

この日から腹部エコーでの検診になります、と言われていたのでとても楽しみにしていました。

 

名前を呼ばれて、まず腹部エコーから。

 

「赤ちゃんが見えませんね。腸が角度的にちょうど邪魔になりますね…。」

「まだ少し気が早かったかもしれませんね。経膣エコーにしましょう。そちらなら良く見えますからね。」

と優しく言っていただきました。

 

予定より早く来てしまったからな…

と思いながら、部屋を移動します。

 

「どれくらい大きくなっているのだろう」

ドキドキします。

 

「動画とりますか?持って上がってくださいね。」

看護師さんに言われ、カメラを用意。

 

エコーが始まり、先生が、

「あ、いましたね。」

と言って少し間が開きます。

 

「小さいですね。前回より10日以上経っているのに、1番大きく測って4ミリしか増えてないんですよね。」

どんどん私の血の気が引いていきました。

「そして何よりも大切な、心拍が見えないですよね。前回も前々回もしっかりと動いていたと思うのですが…。」

 

このすべてのやり取りが、動画に残っています。

 

本当にそうだったのか、信じられず、手術までに1度この動画を見ました。

前回よりも全体的に赤ちゃんがぼやっとしている気がして、小さくなったようにまで見えます。

涙が溢れるばかりで、消したい気持ちになりましたが、どうしても消すことができませんでした。

 

「では、隣の診察室でゆっくりお話をしましょう…。」

 

他の方を先に診察されているようで、

その間に夫にLINEを送りました。

 

「流産したかも…」

 

仕事中なので、とりあえず終わったら見るだろうと思い送りました。

 

しばらく待って、先生が、

今後、自然流産を促すか、手術を行うということをお話されました。

 

なぜか冷静だった私は、

「どちらが多いのですか?」と尋ねました。

 

同じくらいですが、最終的に手術となる人が多いということ、

今回子宮がまったく傷のない状況で流産が起こる兆候が全くないこと、

そのままにしておくと感染症のリスクが高まることなどを教えていただきました。

 

そこに、夫が急に現れました。

仕事を切り上げて来てくれたようでした。

 

私はエコーを見たので、もうダメだということがなんとなく理解できていたのですが、

夫は私の連絡しか見ていないので、

「全く理解できないので、明日返事をしても良いですか。」

と言っていました。

 

1週間後にエコーを見てからでも良いと言って頂いたのですが、

1週間も今まで通りの生活ができる気がせず、明日決めますと言いました。

 

一人の時は泣きませんでしたが、

夫が来ると涙が止まらず、止まるまで部屋にいていいからと言っていただき、10分くらい居させていただきました。

 

家に帰ると、もうわけもわからず大泣きしました。

いろんな感情で押し潰されそうでした。

 

次の日は幸い土曜日だったので、明日の朝すべてを決めようと、その日は泣きながら眠りにつきました。